画紙の選び方
前回、水張りのことを書きました。
水彩は水で薄めて描くので、紙が描きすすめるにつれて 波打っていきます。
こうなると 色が思うようにのりません。
その水張りしやすい、また効果が大きく得られる紙とはどんなものでしょうか。
画紙の種類について
分類1 メーカーによる違い
アルシュ、ファブリアーノ、マーメード、ワトソン、MO、ワットマン、ストラスモア…など
メーカーによって 紙の白さや色の吸い込み方、色ののり方などが違います。
分類2 目の粗さ
粗目、細目、中目、極細目など
分類3 紙の重さ、厚み
○○○g/m2と表示されています。
厚いほうが波打ちが少なく、水張りの効果も得られます。
分類1、分類2については好みや用途で選べると思います。
分類3の紙の厚みに関しては 厚いもののほうが水張りの効果は大きく得られます。
画紙はその種類も多く、自分にあうものを見つけていくしかありません。
ただ一つ言えることは 初心者だから安いものと選ばないほうがいいと思います。
高価な紙の中には、色を薄くして修正のききやすいものがあります。
(比較的やすいものは消すと紙がボロボロになったり破けるものがあります)
薄い紙(軽いもの)は水張りしても紙が伸びきるのに時間がかかり、うまく水張しにくいものがあります。
厚口の紙は水で伸ばすのに時間はかかりますが、紙がきれいに伸び、水張もやりやすいです。
どの紙であっても 厚口をお勧めしたいと思います。
画材屋さんに出掛け、見本の紙をもらい試してみるといいでしょう。
また仲間を作っていろいろな紙を分け合って試すのも楽しいと思います。
紙を見ただけで どんな描き方が適しているかも感じ取ることができるようになっていきます。
- カテゴリー
- 美術のテキスト